クラウンアスリートシリーズは、1999年の11代目で130系以来8年ぶりにアスリートの名が復活して以来、現行モデルの14代目でもシリーズはラインアップされています。アスリートシリーズは、ロイヤルシリーズよりも上級という位置付けであり、アスリートの名前通り、スポーティかつハイグレードな走りを魅力とし、颯爽としたクラウンといった表現がピッタリくるでしょう。
現行アスリートシリーズの特徴のひとつは、ガソリン車の最上級車種3.5L車の設定です(アスリートS、アスリートGに設定)。アスリートS、アスリートGに積まれる3.5L 2GR-FSEエンジンは最高出力315ps/6,400rpm、最大トルク38.4kgf・m/4,800rpmを叩き出し、8速に多段化されたSuper ECT、パドルシフト、スポーティにセッティングされた足回りとあいまって、豪快とも言える走りを提供してくれます。それでいながら、高速巡航では8速を活かし快適な走りを楽しむことができます。
もうひとつの特徴は、ハイブリッド車の設定です(直4 2.5L)。トヨタも現行モデルではハイブリッド車を主力と位置付けており、3.5Lガソリンエンジン車が些かオーバーパワーと感じたり、今日らしくエコに走りたいならば23.2㎞/L(JC08モード燃費)の燃費はやはり魅力でしょう。
そして3つ目の特徴はエクステリアデザインです。エクステリア全体のデザインはロイヤルシリーズと大差ありませんが、取り分けアスリートシリーズのバンパーまではみ出た稲妻のようなフロントグリルはインパクトが強烈で、従来から連綿と受け継がれてきたクラウンの保守的なデザインが頭に刻み込まれた自動車ファンの予想を良くも悪くも裏切っています。
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