日産のキューブといえば、その独特のフォルムで1998年に初代が登場以来、小型車の人気車種のポジションをキープしている1つです。現行車種は2008年登場の3代目となります。

この車種の特徴は、まずその外観にあります。箱の形のようなキャビンは、キューブ（立方体）という名の表す通り、この車の象徴となります。また、左後部の外観デザインと右後部の外観デザインを変えることで、左右それぞれから見た表情が変わってきます。これもこの車種の魅力のひとつです。「サングラスをかけたブルドッグ」をモチーフとしたフロントマスクまわりは、愛嬌のあるたれ目具合が最近の日産車の多くが取り入れている、つり目デザインとは一線を画しています。その車種名から直線的で男性的なデザインかと思われがちですが、現行車種は曲線を多く取り入れられており、女性的なデザインになっています。茶・ベージュ系の女性的なカラーラインナップも展開されています。

居住性に関しては、1500ccクラスの小型車に部類しますが、外観の特徴でもある、箱形のキャビン形状が広い空間を作り出しています。広いキャビンに合わせて、天井もガラスルーフ仕様、非仕様ともにデザインを取り入れて、さらなる開放感を演出しています。
この外観からもわかるとおり、走りを追求するような車ではありませんが、街乗りでは問題ないレベルではあります。