現代人は通勤や買い物、ドライブなど、さまざまなシーンで自動車を利用しています。自動車検査登録情報協会が無料公開している統計データによると、自動車の保有台数は増加傾向にあることが分かります。公共交通機関が充実した現代であっても、やはり自動車には別のメリットがあるということでしょう。
自動車が便利な乗り物であることに違いはないものの、公共交通機関の乗り物に比べて気をつかうことも事実です。たとえば、運転の際は事故を起こさないように、常に注意を払わなければなりません。特に、人と接触しようものなら命さえ奪いかねないのが自動車の恐ろしいところです。
また、自動車そのもののトラブルによって事故が起こる可能性もあります。例としては、オーバーヒートの発生が挙げられます。高性能の自動車が増えたことでオーバーヒートに起因するトラブルは減っているものの、ゼロになったわけではありません。警戒心が薄れている今だからこそ、原因と対処法について再確認しましょう。
では、なぜオーバーヒートは起こるのでしょうか?もっとも多い原因は冷却装置の故障です。
自動車は、エンジン内部でガソリンなどの燃料を燃やし、それをエネルギーとして走行することはみなさんご存知だと思います。この時はエンジン内部の温度が上がるため、冷やさなければなりません。しかし、冷却装置が故障していた場合、うまくエンジンを冷やすことができず、自動車がオーバーヒートを起こします。
冷却装置には水冷式と空冷式、油冷式の3種類があります。このうち、もっともメジャーなものはラジエーターのような水冷式です。
ラジエーターが故障した場合、部品交換をすることで修理できるケースもあれば、ラジエーター本体を買い替えることで対処するケースもあります。ラジエーターの交換はこちらのような業者にお問い合わせください。いずれにしても、適切な対処がなされずに走行を続けた場合、オーバーヒートの原因となるため、修理で済むのか買い替えが必要なのかはよくチェックしてください。ほかの冷却装置についても同様です。
また、エンジンオイルの劣化が原因となっているケースもあります。定期的にエンジンオイルを交換するように気を付けましょう。
もしも走行中にオーバーヒートしてしまった場合は、どのように対処すればよいでしょうか?
もっとも優先されるのは、一刻も早く自動車を安全な場所に停めることです。無理に走行すると、走行中の事故につながります。
次に、ボンネットを開けます。外気でエンジンを冷やすためです。この時、エンジンを切ってしまうとさらに温度が上昇したり、エンジンが焼き付いたりする危険性があるため、エンジンは切らずアイドリング状態にしておきましょう。温度が下がれば、その後走行することができます。下がらなければ、完全にエンジンを切り、ロードサービスに相談しましょう。
オーバーヒートに限らず、自動車で安全に走行しつづけるためには、さまざまな部分のチェックやメンテナンスが欠かせません。自動車は部品1つとっても安価なものではありません。必要以上の費用をかけずに最大限活用するためには、走行中だけではなく、常に自動車の状態に気を配ってください。
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